北の国から

 先週の末に上司から「北海道出張」を命じられた。別の課長が行くはずだった出張なのだが、その課長が一身上の都合で行けなくなってしまい、お鉢がワシャのところに回ってきたというわけ。まぁ仲のいいヤツの代打なので止むを得ないと思っている。しかし、急な話だったので残務処理などで土日とも出勤した。貴重な休日がまた無くなった(泣)。

 そして月曜日、午前の便に搭乗して旭川に飛んだ。もちろん飛行機は嫌いである。セントレアから旭川空港まで生きた心地はしなかった。ずっとヘッドホンをつけクラシックを最大音量にして気を紛らしていましたぞ。トホホ。
 機内ではいろいろあったが、思い出したくないので書かない。だから、北の物語は到着ロビーを出たところから始まる。

 うおおおお、北海道はでっかいどー!

 ううむ、ワシャは北海道に来るたびにこう言っているのう。
 ま、そんなことはどうでもいい。時間を見ればすでに正午である。とにかく昼食にしよう。昼食は蕎麦に決めている。なぜかと言うと、旭川周辺は蕎麦の一大産地なのである。全国一の生産高を誇るのが、旭川の北の幌加内町、第二位が旭川の西にある深川市なのだ。ここにきて蕎麦を食わない手はない。ということで空港ターミナルビルの中にある「吉祥庵」で「割子蕎麦」をいただく。四つの椀に、おろし蕎麦、山菜蕎麦、なめこ蕎麦、いくら蕎麦がのっている。いやー、なかなか美味でしたぞ。
 食事をすませて、タクシーで出張先に向かう。旭川空港から、その北にある東川町に向かう。車窓には北海道の広大な風景が……と思いきや、旭川盆地ということもあるのだろうが、山が近く、滋賀県とか奈良県を走っているような気がする。でもね、脳内では、「北の国から」のテーマ曲が流れていた。
 仕事は思いのほか収穫あり。北海道まで来た甲斐があった。(つづく)