あるところにはある

 会計検査院の指摘により、この1年で1兆1197億円の是正効果があったのだそうな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120711-00000601-san-bus_all
 会計検査院もがんばっているじゃないか。民主党のやった事業仕分けよりはるかに効果的だ。
 確かに昔の会計検査院はいじけていた。いわゆる「霞が関軍刀組」は、会計検査院など一段下の役所くらいにしか思っていない。一般の省庁に入れない落ちこぼれが入るところだと思っている。だからいじける。いじけても中央省庁に刃向うと、天下り先の斡旋がなくなるので、手心を加えざるを得ず、そのフラストレーションを地方で憂さ晴らしする。そんな図式がかつての会計検査には見られた。
 しかし、このところの会計検査院は違う。民主党のパフォーマンスのあおりを受け、自らのレーゾン・デートルを賭けるはめになり、図らずもそれが功を奏した。

 あるところにはあるじゃないか。増税の前にするべきことは山ほどある。

 政府、官僚、大企業、大マスコミ、こいつらはつるんでいる。頑張っている会計検査院も、いずれこの連中に懐柔されるか、取りこまれるか、つぶされるだろう。そうなる前に、我々が目覚めなければいけない。