歴史の変革点にはそうそう立ち会えるものではない

 石原都知事が、尖閣諸島の所有権を持つ方と水面下で協議を続けてきたことは高く評価ができる。こういった水面の上下で多彩な動きのできる人物を有能な政治家という。石原さんの努力のおかげで、バカどものせいで動かなかった領土問題が解決に向かうことは喜ばしいことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120418-00000051-nnn-soci
 上記のニュースの末尾に、北九州市長の発言が載っている。
「議会が全く知らないことを外国の地で、しかも日本全体に関わる問題について発言されたことは、私の発想ではいかがなものかと思う」
 いかがなものかもイカの目ん玉もあるか!この人物、民主党岡田克也議員の陣笠をやっていたので、政府寄りの発言をしただけで、中華帝国の回し者と言うほどのモノではない。単なるお追従者の言っていることなので、聞き流せばいい。

 中華帝国はいら立ちを隠せない。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120418-00000066-ann-int
「一部の政治家がこのような発言を繰り返すことで、中日関係に損害を与えるだけでなく、日本の国際的なイメージにもマイナスの影響を与える」
 おそらく日本の国際的な評価は高まる。中華帝国に、その周辺国は、つねに脅かされてきた。アジアの盟主だと信じていた日本は、近年の政治の不甲斐なさで、中華帝国に外交敗北ばかりを繰り返している。柳腰だか弱腰だか知らないが、その根性なしがようやく立ち上がったのである。おそらく東南アジア、南アジアの人びとは歓迎してくれるだろう。

 東京都の猪瀬直樹副知事は、尖閣諸島購入構想について「全国から寄付が集まると思う」と述べている。ううむ、いいことを言う。4月14日の日記では芸人と一緒にしてごめんなさい。
 石原さんでも猪瀬さんでもいい。全国民に呼び掛けて、浄財を集めようではないか。中華帝国は350億円を用意すると言い出したようだが、日本を愛する所有者の方は、それが1000億円でも売らないだろう。
 この国を愛する者として、今回の尖閣諸島買収を国民的運動に拡大してほしいと思っている。
 勝谷誠彦さんのメルマガを購読されている方には、「ワルシャワは勝谷さんの話をネタにして書いているだけじゃん」と思われるかもしれない。しかし、少しでもこの話題を拡散して多くの人に知ってもらうことが重要だと思っている。
 これは、自由を愛する人々と、一党独裁国家、自由を踏みにじる体制との静かな戦争である。13億の人民を統治するのは、いろいろなところに無理が生じる。司馬遼太郎は「フランスくらいの大きさ、人口の国家がやりやすいのではないか」と言っている。そこまで、刻まなくても、1億人くらいずつ分割していけば13の国ができる。あるいは民族ごとにチベット国、ウイグル国、内モンゴル国、満洲国……などと分けてもいい。そうすれば統治もし易いし、民主主義の手続きも容易に導入できるだろう。
そしてどうしても固まっていたいなら、それらの国家群で、中華連邦を形成すればいい。その方が、13億人民の幸福度が増す。巨大な中国という淀んだプールに一石を投じるためにも、尖閣諸島に関わる石原発言に、日本人がどう対応していくかが重要なのである。日本の領土保全という小さな話ではない。アジア全体の秩序を取り戻すための戦争だと認識したほうがいい。
 日本がここで立たねば、何世代か先には、中華人民共和国日本自治区になっているだろう。