凸凹コンビをたまにはほめる

 橋下徹さんが、教育委員会を眼の敵にしているのには理由がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120328-00000009-jct-soci
 上の記事の中で、辞任した生野教育委員長が「教育委員会は形骸化していない」とわざわざ言わなければならないことが、形骸化している証拠だわさ。大阪は、日教組が大きく食い込み、既得権益を今までずっと後生大事に守ってきた。そんなところが形骸化していないわけがない。

 例えば、名古屋市、小・中学校の空き教室調査でもそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120409-00000028-mai-soci
《市教委は11年6月の調査で「空き教室はない」としていたが、2月の包括外部監査は10教室が空いている小学校があるなどと指摘し、ずさんな調査が浮き彫りになっていた。》
 とにかく、教員は、学校を学校以外の機能で使うことを忌み嫌う。どこの自治体ということではないが(笑)、一般的な傾向として「空き教室はない」、「管理上の責任が取れない」、「空いてはいるが学校側の使用頻度が高い」など貸さない理由ばかりを並べ立てて、厚生労働省管轄の「児童クラブ」には一切貸そうとはしないところもある。
 だから、行政は新たに「児童クラブ」用の建物を建設することになる。そしてあろうことか、その学校の児童を受け入れる「児童クラブ」であるにもかかわらず、なるべく学校敷地から外へ出そうとする。そうなれば土地の購入費まで必要になる。
 最悪(教員にとって)、敷地内に「児童クラブ」を建設することになれば、学校敷地と「児童クラブ」の間にフェンスを立てて、完全に隔離してしまう。これも「管理上の責任を明確にするため」なのだそうな。
 こういった状況を見ていると、変人ではあるが、河村ミャーミャー市長に期待したい。既得権益の上にあぐらをかく教育委員会の砦に風穴を空けられるのは、変人しかいないだろう。厚労省管轄の「児童クラブ」が学校施設を使えないなどという不効率なことが未だにまかり通っている。旧態とした組織を解体するために全力を尽くせ。がんばれミャーミャーさん。

 偉い!見直した。
 知事の方針として、2013年度の職員採用を40人増やすという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120409-00000029-mai-soci
《大村知事は定例記者会見で、政府が13年度の国家公務員新規採用を09年度比で55.6%抑制する方針を3日に閣議決定したことについて「若い人を減らして50代を温存しても人件費の抑制にはつながらない。就職氷河期で若者の雇用が大変な時に、国自らが6割も切る。若い人はもっと怒らないといけない」と国の方針を批判した。》
 大村知事の言うとおり。結局、官僚主導になると、テメエたちの延命、利益ばかり考えてしまうので、こういうことになる。多分、県の職員に考えさせれば、同様の結果になっただろうが、大村知事が政治判断をして収まるところに収まった。
 このことから、政権与党がまったく官僚に対して機能していないか、国政にたずさわる政治家たちが何も考えていないか……まぁその双方ともなんだろうね。
 この国の政府は最悪だ。