落語の余韻

時そば」はいいんだ。あれは、間違いなく冬の落語だから。寒い夜に、蕎麦を食べにくる、そこからドラマが始まる。
 ならば「妾馬(めかうま)」はというと、これも冬の落語となっている。麻生芳伸編『落語百選』(ちくま文庫)にも、冬の巻に載っているからね。
 でも、落語の中に冬が出てこないんですわ。何度も落語を読みなおしたんだが、冬らしいものが出てこない。せいぜい、大名の側室に上がる八五郎の妹の名が「お鶴」なので、それが冬と言えば冬なのだろう。
 三三が演って、『落語百選』にも冬の落語として取り上げられているから、そうなのだろうが、手持ちの書籍やネットを調べても、「冬の落語」と言い切るだけのものが出てこなかった。
 この年の瀬に、こんなことに引っ掛かっていると、年賀状も書けやしない。

[メモ]
 上二つの日記を書いて、掃除を始めたら、ギックリをやってしまった。
これで外出しようにも外出できない。やれやれ。
 しかし、これで年賀状に集中できる。打ち出し作業2時間、メッセージの記載まで含めても半日で終了。
 災い転じて福となしたが、明日、病院に行こう。