正面をきって議論をしよう

 韓国の李明博大統領が来日し、《在日本大韓民国民団(民団)大阪府地方本部での会合で「高齢の元慰安婦が生存中に問題を解決しなければ、日本は永遠に両国間の懸案を解決できない負担を抱えることになる」と指摘》した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011121802000039.html
 これに対して、コラムニストの勝谷誠彦さんがメルマガで反論している。
《そっちがその気なら正面きって議論しようではないか。》
 そして、西岡力さんの論文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111114/plc11111413070002-n1.htm
を引いて、そもそも「従軍慰安婦」なるものが存在していないことを立証している。このことについては、善良な日本人が胸を張って進んでいくためにも、知っておく必要があるのでここに記す。
 今や、西岡さんらの奮闘により「従軍慰安婦」に関しては、いかなる因縁にも反論が出来ようになっている。
 西岡論文の中にもあるが、《1990年代初め朝日新聞の意図的誤報などにより慰安婦問題が日韓の外交懸案に浮上した……》ということなのだ。
 この「意図的誤報」を誰がやったか。表面的には、朝日新聞の植村という記者なのだが、このころ朝日新聞編集委員に、その後、従軍慰安婦ブローカーと言われることになる松井やよりがいたことを忘れてはいけない。
 彼女は1998年10月31日の「朝まで生テレビ」で、「従軍慰安婦」問題で大騒ぎをしていたのが懐かしい。その時に、田原総一朗に「松井さんたちが国際問題にしているんですよ!」と指摘され、反論ができなかった。松井もしかり、勝谷さんのライバルの田嶋陽子もそうなのだが、きちんとした議論ができない。ギャーギャー喚くばかりなのである。
 松井は、意図的誤報をする2〜3年前、岩波から『女たちのアジア』という新書を出している。アジアの女性問題を取り上げたものなのだが、わずかな時を経てあれだけ大声で叫ぶことになる「従軍慰安婦」については、これっぽっちも触れていない。なぜでしょうね(笑)。フィリッピンの少女売春については、20ページも割いて書いているにも関わらず。
 つまり、松井の中でも、1987年にはなかったことなのだ。それが、韓国で嘘を広めて金を集めていた詐欺師(後に逮捕される)がいて、その言説に、リテラシーのない新聞記者が引っかかっただけのことである。あるいは、松井あたりが、嘘と知りながら、国を売るために詐欺師を利用したのかもしれない。そうだとすれば、かなり悪質である。
 どちらにしても、理は日本にある。李明博大統領がなにを言おうと、野田総理は毅然とはねつければいい。史実、資料はすべて日本に味方している。それが野田総理に言えるかどうか、ここが先途である。