ワルシャワ、先端技術をかいま見る

 実は、今日、東三河の首邑の豊橋に出かけていた。某大学で最先端科学の研究センターを見学させてもらうためにである。最先端科学とワシャの仕事とは、一見縁がなさそうにみえる。ところがそういった畑違いのところから、インスピレーションをもらって、おもしろいアイディアにつながっていくこともある。だから、いろいろなところに顔を出し、首を突っ込んでいく。たまたまある伝手をつかって、そのセンターにたどり着いたというわけなのだ。たまたまセンターの入り口に芳名帳があって、センターの人から「名前を書いてくれ」と言われて、「さいですか」と筆ペンを握って、芳名帳をパラパラと繰っていると、あっと驚くためご〜ろ〜お〜、大手企業の会長、社長、有名大学の教授、海外企業の幹部など、そうそうたる名前が連なっているではあ〜りませんか。そのヘビー級のラインナップを見れば、手が震えてしまって、よれよれの記帳になってしまいましたぞ。

 そんなことはどうでもいい。重要なのは研究センターの中である。研究員に誘導され、センターの中枢部に向かう。セキュリティーが厳しい。入る際に、クリーンルーム用作業服の着用を指示された。ワシャにとっては、人生初の体験である。肩まですっぽりとおおうマスク付きの帽子、その帽子の上からツナギを着て、ジッパーを上げて首のところをマジックテープで留めると、まさに一分の隙もない。手袋を着用し、ブーツを履くとできあがり。SF映画でみたようないでたちで、エアシャワー室に案内され、そこでものすごい風を受ける。ワシャ凧かいな。
 その後、無菌の研究室に入り、最先端の科学技術を目の当たりにする。例えばこんなんだ。
 その部屋の研究員が、大きな冷蔵庫のような金属製の箱の中から、しっかりと密閉されたビンを取り出す。この中にPCBなどの汚染を浄化する嫌気性の菌が何兆個もひしめき合っているという。しかし、見た目は透明な液体(水)にしか見えない。数人の大人が、透明な水を見つめて、「ううむ」とか「なるほど」とかつぶやいている絵は滑稽でしょうな。
 その他にシリコンチップの製造過程を見学させてもらったが、その過程のあちこちにロボットが配置されていて、こんなシーンを「鉄腕アトム」の中で見たような気がする。産業界には確実に未来がやってきている。

 残念ながら、その他の最先端の研究については、お伝えできない。伝えてもいいのだが、ワシャの知識程度では、見たこと聞いたことを解析することができない。ただただ未来に圧倒され続けた2時間となった。
 ただ、これだけは言っておこう。日本の科学技術の将来はまちがいなく明るい。そして、自動車に代表される産業などには、まだまだ延びしろがあるということである。研究すべき課題は山ほどあり、すべきことはこれまた山積している。優秀な若者の出番はそこいらじゅうにあるだろう。
 もう一度言おう。日本の未来は明るい。