堀田正睦(ほったまさよし)

 幕末期に老中職にあった堀田正睦をご存じだろうか。下総佐倉藩11万石の領主で、蘭学を重視したために「蘭癖大名」と揶揄された。
 正睦、二度老中で幕政に参与している。最初は水野忠邦のもとで寛政の改革に関与した。二回目はペリー来航の2年後である。灰神楽が立つような政治情勢の中で老中首座の地位に引きずり出された。開国、14代将軍継嗣、尊王攘夷派の台頭など大きな問題を抱えての船出だったが、内外に敵多く、保守派にも攘夷派にも疎まれながら東奔西走するといった貧乏くじを引く。結果、保守派の井伊直弼大老になり、正睦は罷免されることとなる。

 なぜ突然、堀田正睦を取り上げたのか。それは、この写真をご覧いただきたい。
http://flyer-collection.com/flyer/%E3%80%8C%E6%97%A5%E7%B1%B3%E4%BF%AE%E5%A5%BD%E3%81%AB%E9%A7%86%E3%81%91%E3%81%9F%E8%97%A9%E4%B8%BB-%E5%A0%80%E7%94%B0%E6%AD%A3%E7%9D%A6%E3%80%8D%E5%B1%95/
 誰かに似ていると思いませんか。この人に似ていませんか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110902-00000112-mai-pol.view-000
そっくりでしょ。
 堀田正睦佐倉藩は、千葉郡、印旛郡、埴生郡など下総に219か村を治めていた。千葉郡には、野田首相の選挙区である船橋市の一部も含まれている。ここにも共通点がある。もしかしたら野田さん、幕末の悲運の老中の再来か。