終戦の日の前後

 昨日、午前中は法事。午後、名古屋の国際センターで呉先生の「聖書塾」。夜はそのまま宴会となる。聖書の講義について書くと、博学本舗
http://hakugakuhompo.michikusa.jp/Nagoya_hakugaku-hompo/index.html
のセコミチさんから先生に、ワシャの駄文が渡ることになっている。だから、もう少し整理してから書くことにしようっと。

 さて、今日は、先の大戦で、スターリンソ連が信義にもとる行為をした記念すべき日である。
昭和16年、日本とソ連は中立条約を締結した。有効期限は21年4月まである。それを20年8月8日ソ連は一方的に破棄して、瀕死の日本に宣戦布告する。すでに着々と準備されていた60個師団、戦車4000両が一斉に満洲、朝鮮、樺太、千島に殺到した。
 ソ連が信義を大切にする国家なら、アメリカとの間に立って和平工作をするのが筋だろう。しかし、豺狼スターリンがそんなことをするわけがない。豺狼に率いられたソ連軍は不意打ちをくらわせて多くの日本人を殺戮することとなる。世界史の中でもこれほど卑怯な行為はなかなか見つけられるものではない。
 8月15日に日本はポツダム宣言を受諾するのだが、豺狼は戦争を止めなかった。あわよくば敗戦のごたごたの中で北海道、東北あたりまで占領しておこうと考えていた。このスターリンの悪計を打ち砕いたのが、千島列島最北に展開した第91師団、第73旅団である。カムチャッカ半島を経て、占守海峡を押し渡り占守島に上陸したソ連軍は日本軍の猛攻を受けて大敗北を喫してしまう。まさか半死半生の日本にこれほどの兵力が残存していようとは、スターリンでも気が付くめえ。詳しくは、浅田次郎『終わらざる夏』(集英社)をご覧いただくとして、この最北端の軍隊の踏ん張りのおかげで、ソ連の、千島列島を飛び石のようにつたって北海道に上陸するという作戦は潰えてしまった。だから今でも北海道は日本国のままだ。北日本民主主義人民共和国にならなくてよかった。

 そうそう先週買った『歴史読本』(新人物往来社)に映画の情報が載っていた。堺雅人中村獅童などが出演する「日輪の遺産」である。原作は浅田次郎終戦前後に時代に翻弄される若者たちを描いた秀作だ。映画はどうだろう。少なくとも戦争映画大好きのワルシャワは、20人の少女が敬礼をして写っているポスターを見ただけで泣いてしまいました。この映画、絶対に見にいくどー!