D・DAY(ノルマンディー侵攻作戦の英米側の符牒)その1

 北朝鮮は、近年、国連の人道支援を拒んできたが、ここにきてそれどころではなくなってきたということだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110218-00000114-yom-int
 どうやら500万人分の食料が不足するらしい。これは大変なことである。元々食料が潤沢にある独裁国家ではない。辛うじて食えているのは平壌周辺に住む一部の特権階級と軍だけだろう。その他の2000万人は確実に飢えている。北朝鮮は発表しないが、またこの冬、多くの人民が飢え凍えて死んでいく。どうにかならないものだろうか。

 手元に、『北朝鮮の日常風景』(コモンズ)という写真集がある。その中には貧しい北朝鮮の人々の日常が切り取られている。この中に登場する普通の北朝鮮の人たちは一様に痩せている。でっぷりと肥えていられるのは将軍様一家と一部の特権階級だけだ。
 国際社会が食糧支援をしても、トップから順番にとっていく。それぞれの段階で食料はヤミ市場に流されて金に代わる。だから、人道支援の食料は末端の人民までいきわたるわけがない。このことが支援を躊躇させる因となっている。
 でも、北朝鮮の一般人民は飢えている。それを何とかしなければいけない。どうするか。

 ここからは荒唐無稽な話になるので、笑って許してほしい。
 爆撃機を用意する。それに護衛用のステルス戦闘機も必要だ。その上で、日持ちの短い食料(10日くらいか)を数食ずつ小分けにしてパッケージし、爆撃機に満載して高高度から夜間に38度線を越える。そして北朝鮮全土にばら撒くのである。もちろん、北朝鮮の戦闘機が迎撃に上がってくるかもしれない。しかし、こっちには最新鋭のステルス戦闘機がある。夜間で高高度なのでミサイルを打ってきたって当たるもんじゃない。
 こうやれば、全土の人民に直接食料が届く。もちろん軍はその食料の回収に奔走するだろうが、残念ながら10日もすれば食えなくなってしまう。食えなくなっているものを集めたって利権にはつながらない。だったら、人民に食べさせた方がいいと思うだろう。
(下に続く)