D・DAY(ノルマンディー侵攻作戦の英米側の符牒)その2

(上から続く)
史上最大の作戦』(1962年アメリカ)という名作映画がある。連合軍のノルマンディー上陸作戦を描いたものだ。この映画の中に、ノルマンディー上陸前夜のイギリスサウスウィックの基地のシーンが出てくる。史上最大の作戦を目前にした兵士たちの高ぶっている様子が描かれていた。あの時の兵士たちの「ヨーロッパに自由を取り戻す」という使命感は大きなものだったに違いない。それと同様の、いやいやもっと意義のあることを国際社会はやろうよ。

 21世紀のある日である。仁川空港をはじめ韓国のあちこちの飛行場に何百もの爆撃機ならぬ食料満載機がひしめいている。黄海日本海の洋上では、アメリカの空母や海上自衛隊の日向などが、食料満載機支援のための戦闘機をスタンバイさせている。
飢えた北朝鮮の人民に食料を届けるための21世紀の史上最大の作戦が敢行されようとしている。兵士たちは戦争を仕掛けにいくのではない。人の命を奪いに行くのではない。北朝鮮の子供たちにささやかなプレゼントを届けるために未明の朝鮮半島の上空に飛ぶのである。
 もちろん北朝鮮軍の出方次第によっては、空中戦があるのかもしれない。そうなればいくら連合軍の装備がいいといっても命がけのミッションとなる。それでも連合軍はゆく。
D・DAYは12月24日というのはどうだろう。