本物の政治家とは その2

(上から続く)
 昨日、わが町に森喜朗の次の総理大臣、小泉純一郎さんがやってきた。1200席ある市民会館は満席である。そこで1時間ほどの講演を聴いたのだが、この人はドンザメとは違って本物の政治家だったんだなと実感した。
 ドンザメはいまだに政界にしがみついて、未練たらしく和装議連などに名前を連ねて喜んでいる。小泉さんは自らの仕事を成し終えたと判断すれば、さっさと政界を引退して野に下ってしまう。この潔さの差は大きい。
 講演も、ドンザメのような下卑た冗談など混ぜずに、自らの成してきたこと、信念について熱く語られた。「ああ、この政治家なら大衆を動員できるんだな」と確信をした。残念ながら、どこぞの地方自治体で「みゃーみゃー」言っているポピュリストとは、そもそも素材が違う。小泉さんが野望を持てば、あるいはヒトラー型の政治家にもなれたのかもしれない。しかし、彼の理性とある種の淡白さがそうしなかった。お蔭で少なくとも小泉さんが首相をやっている期間だけでも日本は明るかった。やはり政治家はポジティブでないとだめだね。

 そんな前向きな小泉さんの講演の詳細はまた明日ということで。