迷走する支那中国 その2

(上から続く)
 その上、このオバサン、大してテレビには登場しなかったが、その少ない登場の度に完璧なセットをしていた。ああいったショートカットのセットは素人ではできない。つまり岡崎オバサンは事あるごとに行きつけの美容院に行ってセットをしておられたと推測できる。公務なんてどうでもいいのだ。自分がどうテレビに映るか、そのほうがこのオバサンには重大事なのである。
 元々その程度の意識しかないから、国家公安委員会消費者庁も楽だった。一部には岡崎トミ子を公安からマークされていた危険人物とする話がまことしやかに流れてはいたが、そんなタマじゃないって。単に偏狭なイデオロギーに影響をうけて後先考えずに目立とうとしていただけのことで、公安もそんな小物を相手にするほど暇じゃない。霞が関に住む知人の情報によれば智恵も知識もないから扱いやすかったとのこと。その証拠にもならないが、昨日の朝日新聞に「菅内閣の閣僚通信簿」が出ている。5段階評価で、存在感が2、これは蓮舫に対抗意識を燃やしたことが評価されたか。情報発信力1、脱官僚度1となっており、便利な御神輿になっていたことが読み取れる。
 いかんいかん、岡崎トミ子でかなり筆が歪んでしまった。問題は支那中国のことである。
文芸春秋』2月号に芥川賞作家の楊逸(ヤンイー)さんが寄稿している。彼女は以前に「たかじんのそこまで言って委員会」に登場し、中国共産党寄りの発言を繰り返し「張景子のリリーフでは?」と思わせた。
 ところが芥川賞作家というのは頭がいいんですね。それから半年も経たないのに、きっちりと情報収集をして裏取りもしっかりやったんだろう。支那中国を「もの言えぬ祖国」と看破し、「民主化なしに経済成長だけしても大国の資格はない」とまで言い切っている。
 賢明な中国人はわかっている。是非、権力の中枢にいる共産党の大幹部たちの中に楊逸さんのようなリテラシーの高い人が増えてくれるのを期待したい。