思いつきでは北方領土は帰らない その2

(上から続く)
 だからというわけでもないが、優柔不断で踏ん切りの悪いダッチロール政権に反旗を翻す自治体も出てきた。
http://www.news24.jp/articles/2010/12/23/07172954.html
「ばら撒き金」の地方負担分を当初予算に計上せず、その分の財源を、その他の保育サービスに充当していくという。う〜む、そのほうが賢明だ。できるだけ、阿呆な政権とは距離をおくのがよろしい。
 もう一度、勝谷さんの言を引く。
柳田稔法相のクビを差し出すと菅さんと仙谷さんが決めた時に小沢さんは「で、それに対してどういうメリットがあるのか」と尋ねたそうだ。それに対して菅さんは気色ばんで「そんな55年体制のようなことはしません」と叫んだらしい。
 ガキである。ただの極左が政治ごっこをしているのである。談合と政治とは違う。もちろん柳田某はクビにしてしかるべき人間だ。しかし閣僚のクビを差し出してではそれが国会運営にどうメリットがあるかということを考えるのが「政治」である。》
 皆さん、政治を知らない人が国政のトップに居座っていることの恐ろしさを感じておられるか。小さな自治体の首長ですら、ブレーンの首を差し出すという状況に陥れば、次の一手、いやいや、二手三手先まで読んで行動する。あのミャーミャー市長や阿久根の竹原市長ですらそうだ。
 それが菅さんには大きく欠落している。その最たる行動が、胡錦濤との10分雑談のメモ読みだろう。胡錦濤に会うというところで思考が止まっている。会ってどうするのか、会うために何を準備すべきか。「その場しのぎ」の人ゆえに官僚の書いたものをそのまま読んでしまう。
 菅首相、そもそも政治をご承知ではない。首相の行動・発言自体が政治だということにお気づきではない。これは致命傷だ。こんな力量で日本国のヘビー級の舵を動かすことはできまい。
 まずは、どこぞの町内会長にでも就任して一から勉強しなおした方がいいと思う。馬鹿にしてはいけません。町内会の運営だって「思いつき」や「その場しのぎ」ではできるものではありませんぞ。
 今の政権がその程度のものであるということを我々は認識しなければいけない。やれやれ。