必要経費

 来月、環境の連続講座を某所でやる。90分を4回やって、受講生は400人くらいか。どちらにしても、下準備をしなければそうそう人前で話せるものではない。だから、1カ月ほど前から準備にかかっていた。準備といっても基本的には情報収集である。今の最新の環境問題、施策、動向などを把握しておかなければいけない。どこぞのNPOのオッサンのように数年前のネタでしゃべるというのはプライドが許しませんので。
 情報収集についてだが、これはもっぱら日々のニュースと書籍ということになる。日々の情報は新聞、テレビ、ネットから入手できるので、まぁ労力はかかるが基本的にタダで手に入る。しかし、書籍となるとこれがなかなかバカにならない。

ウィリアム・ソウルゼンバーグ『捕食者なき世界』(文藝春秋)1995円
「環境・持続社会」研究センター編『カーボン・レジーム』(オルタナグリーン選書)1200円
香坂玲『いのちのつながり』(中日新聞社)1500円
池上彰『武器なき“環境”戦争』(角川SSC新書)819円               
佐々木正明『シー・シェパードの正体』(扶桑社新書)798円
ヴァーツラフ・クラウス『「環境主義」は本当に正しいか?』(日経BP社)1575円
武田邦彦『温暖化論のホンネ「脅威論」と「懐疑論」を超えて』(技術評論社)1449円
杉浦俊彦『温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか?』(技術評論社)2079円
グウィン・ダイヤー『地球温暖化戦争』(新潮社)2100円
浅川芳裕『日本は世界第5位の農業大国』(講談社+α新書)880円
『THE21』(ECO1月号特別増刊号)680円
 以上、締めて15000円也。

 これが全部自腹です。その上、講座は業務の一環ということで、講師料など謝礼は一切いただきません。でも「タダ働き」とは言え、恥をかきたくないので、上記の本を買って、読んで、まとめてと準備をするんですね。結構、持ち出しの多い仕事でやんす。
 もう一つおまけに、ワシャは給与所得者なので、書籍費は必要経費として認められない。頼むからワシャにも書籍代だけでいいから、必要経費として認めてくれ〜。確定申告させてくり〜。