立ち上がる自由の戦士たち その2

(上から続く)
 祝賀会では勝谷さんのスピーチもあったそうだ。聴きてー!
 内容はこうだ。
「冷戦は終わっていない。新たな冷戦が始まっている。思想や信条ではなく、自由と人権を護るか、独裁と奴隷制度を続けるかという、対立する考え方の人々の間で……」
 新冷戦、新帝国主義の時代が始まっているという勝谷論を展開されたに違いない。その恐るべき帝国主義の毒牙にかかって、チベットで、ウイグルで、内モンゴルで、ミャンマーで、北朝鮮で、そして支那で、暴政に抑圧され苦しんでいる人々がいる。その人々を救おうとしている義士たちが思想・信条・民族をこえて結集しているのである。
 一般市民だからといって、いつまでも現実から目を逸らしていてはいけない。時代は大きく動こうとしている。

 朝一番に「才知の人、仙谷由人」というタイトルで以下を書いたけれど、勝谷さんのメルマガを読んで、時代遅れのバカのことなどどうでもよくなってしまった。
 でも、せっかくなので、載せておこうっと。何が「せっかく」なのかはわかりませんが。

【才知の人、仙谷由人
 仙谷青年は、名門徳島県立城南高等学校を卒業し、東大に進学している。頭は抜群によかったのだろう。上京して全共闘新左翼系学生極左運動をはじめる。仙谷青年、バリバリの赤学生だった。
 東大在学中に司法試験に合格し弁護士になる。やっぱり優秀なのだ。しかし、その優秀な頭がイデオロギーで赤く染まっていく。
 司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の中にこんなフレーズが出てくる。
《いかに一世をおおうほどの才知があろうとも、(固定観念に)とらわれた人間は愚物でしかない。》
 固定観念イデオロギーと言い換えてもいいだろう。徳島の秀才、仙谷由人は左翼思想にとらわれて「愚物」になってしまった。その愚物が国家をやっている。
《馬鹿は国家をほろぼす》
 これも『竜馬がゆく』の中にある言葉である。勝海舟池田屋事件の報を受け、こう嘆く。
《勝は、となりの大清帝国がなぜ外国に侵略されつつあるかを知っている。すべて国内の体制がもろく、官人党を結び、党利を考えて国家を考えざるためだ》
 大清帝国を日本に換えても妙にしっくりくるから悲しい。