命の森を守れ(中国に売られる日本の山)その1

 午前3時30分、雨音で目を覚ます。気配でしか分からないが闇に包まれた庭に久々の慈雨が降っている。

 昨日の「クローズアップ現代」には驚かされた。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2932
 日本全国の森林に中国資本が入り込んでいるんだそうだ。
 日本の林業が廃れて久しい。今、全国の森林が荒廃している。そこに中国が目をつけた。金が余っている中国にしてみれば、日本を軍事的に侵略する必要なんてなかった。山を買い占めてしまえば、人間の営みに必要な水や生態系を森林ごと押さえることができる。
 中国人に山林を売り払った地主は顔を隠してこう言った。
「金はなんぼあってもいい」
 先祖代々のお山だが、今の地主に山を維持するだけの技術も気力もない。ただ資産として持て余していただけだった。その二束三文の山を、中国人がバブルマネーで相場よりも高い価格で買ってくれるという。降ってわいたような幸運だった。怠け者の地主の懐には中国マネーが転がり込み、中国は労せずして日本を侵略することができる。下流に住む住民の防災と水源を担う山々がいつの間にか中国のものになっているのだ。日本の安全が脅かされているといっても過言ではない。
 この危機は、強欲な地主だけのせいではあるまい。日本の森林の荒廃を見過ごしてきた政治家や官僚の罪も重い。
(下に続く)