現実的な選択をせよ その2

(上から続く)
 A高校の教師が公園を巡回したり、実業高校の指導部と協議もしたらしいが、そんなもの屁のつっぱりにもならなかった。別にたかりをかけるのに公園でなくてもいいわけで、市内いたるところでA校生はうろついている。不良たちはA高生を見つけたら、路地裏でもいいし、溜り場の喫茶店でも連れ込めば事足りる。なんで公園なんか巡回するかなぁ、と思っていた。
 別段、正義感とかそんな上等なものでもなかった。ただ単に「俺たちなめられてないか」というちんけな発想だった。ついにA高校の劣等生が立ち上がった。どうだろう、総勢10人もいたかどうか。こいつらが2班に分かれ、繁華街(といっても大したことはないんですが)や私鉄駅周辺、もちろん公園を含む高校周辺を巡察し、実業高校の不良を見つけると、片っ端から脅しをかけた。そうするとね、不思議なことに一般のA校生へのたかりや暴力が激変したんですね。

 なにを言いたいかというと、仲間を守るためには、普天間クイーンの福島瑞穂が言うような「話し合い」ではなにも解決しないということ。敵の理不尽なパワーから仲間を守るには、こちらもパワーを見せつけるしかないということだわさ。
 国際政治といったって、特段、上等なことをしているわけではない。高校同士の小競り合いとなんら変わりはない。力のあるヤツが威張り、金品を得、縄張りを拡張する。単純な話である。S高校とN高校が大もめしたときに、T高校のワルが仲介して仲直りをさせたことがあったが、今の外務省の高官よりもはるかに交渉能力を有していたと思いますよ。

 そういった意味からも、自衛隊海兵隊創設は歓迎すべきことだと思う。