何を言っていやーがる

 今回の野球賭博がらみで、NHKに「大相撲中継を中止しろ」と電話をしてきたバカが何人かいるらしい。そいつらが66%もいるから名古屋場所の中継は中止したんだとさ。
 だいたい事件があったときに過敏に反応して、
「NHKは野球賭博で闇世界につながっている大相撲を認めるのか!」
「俺たちの受信料から相撲協会に放送権料を払うことで、俺たちの金が闇世界に流れているんだぞ!」
 などと文句をつけるヤツら。
 こんな連中はなんにでもクレームをつける常連意見屋どもで、こいつらの発言をまともに取り上げる必要はない。多くの良識ある人々は、いちいち個々の事案について軽率に反応したりしないのだ。
 ワシャは相撲ファンで、年6場所の大相撲を楽しみにしてきた。もちろん貴闘力(大嶽親方)をはじめ多くの力士がギャンブル好きだということも、女好きだということも知っていて、なおかつ大相撲を見続けてきた。だから、野球賭博の話が出てきても、別に驚きもしなかった。もちろん、NHKに電話などしなかった。
 おそらく多くの大相撲ファンが「困ったものだ」と思いながらも、ワシャと同様な反応を示したと思う。多くの大相撲ファンはNHKにクレーム電話を入れるほど暇ではないのだ。大相撲ファンがNHKに電話を入れれば、「厳しい指導をしながらも放送続行」という意見が大半をしめただろう。
 今朝の朝日新聞社会面に《「中継続けて」NHKに意見》という見出しがある。NHKが放送中止を発表した後に、NHKに寄せられたメールや電話を集計したところ「中継すべき」が46%、「中継すべきでない」が27%と逆転をしたそうだ。多分、このあたりの数字が実際の国民の思いを反映したものではないだろうか。
 多くの高齢者が大相撲を楽しみにしている。ワシャの死んだじいちゃんも、場所に入るといつも夕方はテレビに釘づけになっていた。バカな意見屋のクレームで右往左往するなよ、NHK。