大相撲と博打とパチンコ その1

 大関琴光喜、元貴闘力の大嶽親方が解雇になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100704-00000550-sanspo-spo
 この問題については、しつこいようだが言わせてもらう。今から14年前の1996年に『八百長』(鹿砦社)という本が出版された。その本の78ページにこんなことが書いてある。
《これは北の富士から聞いたことだが、彼らは今でも定期的に韓国にバカラをやりに行くし、自分の家でも定期的にバクチを開いている。ごく最近でも、「二子山部屋安芸乃島貴闘力まで来るんだ」と、自慢気にいっていた。》
 79ページにはこうある。
《巡業部から、「支度部屋では賭麻雀や花札をしないように」というお達しがでたくらい、相撲界では賭け事が盛んだ。》
 227ページにはこう書いてある。
《巡業では博打もよくやった。花札や丁半博打だ。移動の列車やバス、支度部屋、宿舎と女を抱いていないときは博打をやっているといっても過言ではない。》
 昔から相撲の世界なんてものは、こんな状態だった。何も昨日今日始まったことではない。
 確かに貴闘力のやったことは悪い。でも、現役の頃から潔い相撲を取っていただけあって、潔くすべてを引っ被って相撲界を去ろうとしている。
 それに比べ、相撲界の賭博の状態を熟知しながらも口を噤んでいる親方たちの見苦しさよ。狭い世界の中にいて、14年も前に元大鳴門親方が暴露していたことを、「2010年になるまで知りませんでした」で通用するものか。
(下に続く)