いい博打と悪い博打 その2

(上から続く)
 しかし、どうでしょうねぇ、現在の日本は……。刑法で禁じておきながら、公営ギャンブルは競輪、競馬、競艇オートレースと全国津々浦々115もの自治体が、博打の胴元として寺銭を稼いでいる。
 市内に競艇場を持っている蒲郡市は、100%ナイトゲームにして全国一の収益を上げて、市の会計への繰出金36億円を叩き出す。市税収入より博打の寺銭のほうが多いっていうんだから笑いが止まりませんわ。
 本来、労働に充てられるべきエネルギーが、博打のそれに変わって損耗させられていく。賭博中毒者が仕事帰りに競艇場でフィーバーしている間、自宅で待つ家族は寂しかろう。勝って帰ればまだしも、ギャンブルなんてものは、胴元が儲かるようになっている。つまり客は必ずむしられるということ。負けるに決まっているんだから、おとっつあんの機嫌も悪いわさ。ときには暴力もふるったりするだろう。
 30兆円を叩き出す偽装ギャンブルのパチンコと公営ギャンブルは野放しで、琴光喜だけが血祭りにあげられているのが、どうにも納得できないなぁ。ギャンブルは国力を削ぐとして、韓国や台湾では、パチンコは全面禁止になっているんですぞ。
 大マスコミも「賭博はいけない!」と声高に叫ぶならば、公営ギャンブルや偽装ギャンブルについても批判しろよ。

 もちろん、ワシャは日本VSカメルーンでどっちが勝つかで賭けなどはしていない。だって独りで見ていたんですから。