長篠合戦と読書会

 昨日、奥三河に急遽出張になった。岡崎インターで高速に乗り豊川インターで降りて、そこから国道151号を信州方面に北上する。昼食はたまたま通りかかったレストランに立ち寄る。
http://www.ja-aichihigashi.com/nou/restrunt/
「こんたく長篠」というJA直営の「鳳来牛」を食べさせてくれる店舗があった。ガッツリいきたい人は1300円の和牛ランチ、ミニバイキングも580円でやっていて、女性にもお薦めですぞ。
 ただ名前が「こんたく」って「コンタクト(ふれあい)」と「コンダクター(案内人)」との造語らしいけど、風邪薬の「コンタック600」を思い浮かべてしまう。もう少しいい名前はなかったのか。

 昼食を簡単に済ませて、せっかく長篠に来たんだからと長篠城址にも立ち寄る。午後1時には打ち合わせの相手と待ち合わせをしているので、城址の空気を吸っただけだが、それでも城址好きのワシャとしては満足だった。高く盛られた土塁、深く穿たれた空掘り、北には武田勝頼軍が布陣した大通寺の山が望め、南を見れば、烈士鳥居強右衛門が決死の覚悟でもぐった寒狭川が流れている。
 この城に殺到した武田軍は1万5000(2万という説もあり)。守備兵は作手の領主奥平貞昌以下三河兵500でしかない。東と南は切り立った崖で守られているものの、南と西は、城を扇の要にして大きく開かれている。地形的には大軍の攻撃には極めて脆弱な城といっていい。それが、10日間にわたる武田軍の猛攻に耐え、その後に長篠城の西の野で繰り広げられる設楽ヶ原の合戦の勝因をつくった。この功績で貞昌は三河の田舎土豪から10万石の大名へと出世することになる。

週刊現代」にジャーナリストの日垣隆さんが連載を持っている。昨日発売の号は「孤独な読書と、サロン的な読書とは、まったく違う体験知」と題して、読書会についての考察をされていた。いくつかの読書会に身をおくワシャにはいろいろためになることが書かれている。例えば「初老の男性と若い女性の読書会」は、むふふふふ……参考になりましたぞ。

 日垣さんの連載を読んでいて思いついた。以前に読書会をやって、その後、徳川家発祥の地の松平郷に出かけたことがあった。そうだ、今度は新田次郎の『武田勝頼』(講談社文庫)でも読んで長篠古戦場の現地踏査に出掛けるというのもわるくないなぁ……。
 どうです?チェリオさん、面白そうでしょ。