環境ヒステリー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000813-yom-soci
《埼玉県川口市は24日、「地球温暖化」という表現が環境問題の深刻な現状にそぐわないとして、4月から独自に「地球高温化」と言い換えることを決めた。》
 川口市長はどういった根拠をもってこういうことを言うのか。確かにここ100年間で地球の平均気温は0.74度ほど上昇している。1度に満たない温度変化を高温化と呼ぶならば仕方がないが、一般的にはそうじゃないだろう。
 生存温度の幅の狭い人体だって、平熱が36度の人が36.74度になったからといって「熱が高い」とは言わない。「少し熱がある」くらいの言い方ではないか。
 ヒステリックな環境原理主義者は「高温化」と言いたがるが、冷静な学者の中には、人間活動が起源となった温暖化そのものは事実としながらも、「地球の温度は太陽の影響が強く、その揺らぎが大きすぎて100年後の温度変化の予測は困難だ」という意見も多数みられる。
 地球温暖化の総本山「IPCC」ですら、2100年の地球の気温上昇は1.1度〜6.4度と予測幅が広い。5.3度も誤差があっては、予測というよりも予言に近いわさ。
 こんな予言をまともに受けて、「地球高温化」などという虚言を市民に撒き散らすのは、責任ある行政のやるべきことではない。お調子者の首長が先走ったか、無知な担当者が提案したかわからないけれど、かなり軽率だ。
太陽がちょいと気まぐれを起こせば、あっという間に氷河期になってしまうと言うのに……実際に「地球は寒冷化に向かっている」と警告を発している東京工業大学丸山教授のような学者もいる。
 虚言癖のあるアルアル大辞典元アメリカ副大統領は「温暖化でツバルは沈む」と吠えていたが、事実は、北極の氷が全部消えれば海面は下がり、グリーンランドの氷が融解しても、1年間に0.5mmの海面上昇があるだけで、ゴアはどんな方法を使ってツバルを沈めようとしているのだろうか。
このように地球温暖化の話というのは、まだまだ解明されていないことが多く、素人が闇雲に断定することはかなり危険である。「高温化」というヒステリックな言説に踊らされる川口市民が哀れだ。