女子高校生は響いた

 一昨日、ワシャの会社に女子高校生が5人やってきた。我社の環境について話を聴きたいのだそうだ。もちろん事前にアポをとっての訪問だから会議室をとって準備万端で待っていた。午後4時前に5人はやってきた。
「こんにちは〜♪」
 って、あ〜た、可愛らしい女の子5人にソプラノの声で挨拶されてごらんなさいよ。環境の話を1時間ばかりしましたが、気合が入りまっせ!
 彼女たちは地元の私立の生徒で、地域の環境について調査をしているという。あらかじめA4の用紙2枚に及ぶ質問状が出されており、なかなかしっかりしている。質問状を見ると、やや地球温暖化原理主義に染まっているのがわかったので、質問状については一般論で文書回答という形にして、1時間はもっぱらワシャの環境講義に終始した。
 ワシャの考えかたはどちらかというと地球温暖化懐疑論に近い。だからといって彼女たちに懐疑論を押し付けるのではなくて、アル・ゴア氏の原理主義も、養老孟司さん、池田清彦さんを始めとする懐疑論も、あるいは切り口を変えてエネルギー問題を考えている石井吉徳東大名誉教授の意見などを網羅して話をした。
 彼女たちの吸収力というのは目を見張るものがある。講義の終わりには原理主義から抜け出していた。鉄は熱いうちに打てというがまさにこのことだろう。
 彼女たちは、「二酸化炭素の排出が問題ではなく、化石エネルギーの枯渇こそ問題なんだ」ということに気づいてくれた。
「父は3キロほどのところにある会社に大きなワンボックスカーに乗って通勤しています。母も近くのスーパーにマイカーで買い物に行きます。今日、家に帰ったら自転車にするように進めてみます」
 帰り際に、そう言ってくれた子がいた。そのとおりですぞ。これがわかれば百点だ。君たちが大人になったときにも豊かさを残しておかなくっちゃいけない。そのためにもオジさんたちは頑張るからね。
 女子高校生の皆さんは爽やかな笑顔を残して帰って行った。
 こういう仕事ばっかりだと楽しいんですけどね。エヘヘ。