阿呆じゃなかった麻生内閣がスタートし、18人の閣僚の顔ぶれが揃った。二世議員が18人中11人、60%が世襲で政治をやっている。ほとんど伝統芸能の世界だね。その内に総理大臣の子弟が4人いる。麻生、中曽根、鳩山、そして小渕優子である。34歳のお嬢さんが少子化担当大臣だそうだ。首相だった父親の弔い合戦に担ぎ出されて26歳で政界に入ったお神輿代議士だが、庶民とは程遠いセレブ大臣に何がやれますことやら。
残りの7人は舛添、二階、中山、斉藤、河村、佐藤、与謝野である。その内の二階経済産業省の父は元和歌山県議だった。国家公安委員長になったばかりで「選挙運動やってま〜す」と発言して物議を醸している「一度っきり大臣」の佐藤勉の父親も栃木県議だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080925-00000023-jij-soci
河村官房長官の父も山口県議だったことを考慮に入れると、18人の内14人が政治家二世ということになる。関係者に政治家がいる閣僚はということになると、舛添厚生労働相の元妻は衆議院議員の妖怪「おとろし」だし、(「おとろし」については以下を見てね)
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20080608
中山国土国通相の妻は拉致問題の中山恭子さんである。残っているのは色付きの環境大臣と与謝野鉄幹、晶子の孫だけだ。
こうやって眺めてみると、日本の政治が一部の地方名家に牛耳られているのがよくわかる。大名300家に抑えられていた江戸時代と大して変わらない。だから、新聞の1面にずらりと並んだ閣僚の皆様の顔写真を拝見しても、お大名の殿様にしか見えまへん。中に聖子姫と優子姫が混じっておるぞよ、てなもんだ。
幕末、国家の存亡に際して、ほとんどの大名は何もできなかった。その時に立ち上がったのは草生す庵で貧乏暮らしをしていた下級公家や各地に雌伏していた浅葱裏を着た侍たちである。彼らが列強の侵略から日本を救った。
平成の国家の危機に18人のお殿様、お姫様が名乗りを上げた。この連中がどのようにワシャら下々のものをお助けくださるのか、楽しみですのう。
昨夜、落語会に行ったのでそのことを書くべいと思っていたのだが、麻生内閣の顔ぶれが面白かったのでそっちにシフトしてしまったわい。柳家さん喬、喬太郎子弟の落語についてはそのうち書きますね、ユッキィさん。
http://d.hatena.ne.jp/bluesnake/
そうそう、本日は急遽上京することになった。帰ってくるのは明日の夜になる。だから26日の更新は遅くなります。では行ってきま〜す。