両まわしを取って、低い姿勢から一気の速攻で寄り、左を差し、右上手を浅く引いて出し投げで相手を崩して出るのがうまかった。立ち合いに見せる張り手も激しかったなぁ。三重県松坂市出身の横綱三重ノ海が北の湖の後をうけて理事長に就任した。北の湖に比べると苦労人だけに緩みきった大相撲を立て直してくれるものと期待している。
ロシア人力士の若ノ鵬に端を発した大麻事件は、同じロシアの露鵬と白露山の2人も巻き込んだ。検査結果で黒となった2人は頑強に否定しているが解雇されて幕引きとなった。もともと露鵬は素行が悪い。2006年7月場所では、取り組み後土俵下で大関千代大海と口論になった。長年、大相撲を見て来たが関取同士がお客さんの前で諍いをするなど前代未聞のことだった。その後、支度部屋に戻った露鵬はドアを破壊し、取材中のカメラマンに暴行をはたらいた。こんな不良力士はいらない。
でもね、この一連の事件、この3人のロシア人にだけ責めを負わせて終わっていいものだろうか。ワシャはそれでは片手落ちだと思っている。角界の金まみれ体質、強ければいいんだという風潮、親方の言うことをきかないわがままさ、この全てを体現し、露鵬や若ノ鵬に手本を示した大物不良力士がいるでしょ。そいつを処分しなくては緩んだタガが締まるまい。横綱朝青龍、この不良力士の存在が大相撲の品格を貶めている。このバカを野放しにしていては、第二第三の若ノ鵬はいずれ出てくるだろう。
2007年に朝青龍は仮病を使い、モンゴルへ帰国して向こうで遊んでいた。あの時にもっと厳しい処分をしていれば、あるいは今回の若ノ鵬事件は起きなかったかもしれない。強い横綱だからと処分を甘くした強い理事長にも責任がある。
三重ノ海はあんまり強い横綱ではなかった。北の湖の勝率が0.765であるのに対し三重ノ海は0.568である。大関でも6割代の勝率はゴロゴロいるし、5割代の勝率を誇る関脇もけっこう存在する。だからこの人は強さだけが力士の価値ではないことを知りぬいているはずだ。
是非、武蔵川新理事長には臭いにおいは元から断ってほしいと思っている。
そうそう、昨日、北の湖前理事長の故郷から毛蟹が届いた。ずっしりと重いのが2杯である。久しぶりなので大喜びして毛蟹で遊んでいたら、指先を毛蟹のとげで刺してしまった。皆さんも毛蟹で遊ぶときにはケガに注意しましょう。