五輪の周辺(2) その1

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080818-00000033-scn-cn
 中国の英雄110mハードルの劉翔が足を痛めレースを棄権した。その直後から、中国の大手サイトの掲示板に劉翔を罵倒する書き込みが万単位で殺到している。
「この脱走兵め」
「意気地なし」
「13億人を傷つけた。新記録だ」
「がっぽりもうけて最後はこれか」
「お前はもう終わりだ」
 まったく漢民族は容赦がない。この辺りに、文化大革命という笛に踊らされて、何百万という同胞や異民族を殺戮した民族性を垣間見て背筋が寒くなる。
 危地害のような書き込みを、冷静に見ている人もわずかだが存在している。
「異常な社会だ。非常に多くの中国人が、責任と義務を他人に押しつけようとし、その人が成功すれば天まで持ち上げる。そのかわり、失敗すれば地獄に落とす」
 泥濘の中に小さな蓮の蕾を見つけたようだ。よく分っている漢人もいるんだね。
 女子マラソン野口みずきが直前になってオリンピックへの参加を中止した。しかし、日本人はそのことに対して激高することはなかった。そんな優しい日本人がワシャは好きだ。
(下に続きます)