夏から秋へ

 午前5時起床、寝室から階下に降りて書庫(物置ともいう)に入る。昨日までは書庫に入るとむっとするような空気がわだかまっていたのだが、今日はそんな感じがない。西南の掃き出し窓を開けると、涼風が室内に流れた。昨日までは涼をとるためと、書庫の中の空気を入れ替えるために扇風機を回していたのだが、今日は必要ないようだ。そういえば夕べ、家の横の駐車場にある叢で「リーリーリー」とか細くこおろぎが鳴いていたっけ。もう秋が庭先まで来ているんだね。

 そうそう8月18日といえば「太閤忌」である。もちろん旧暦のことだから現在で言えば9月18日頃、この時代の気候はどちらかといえば寒冷化していたので、その朝はずいぶんと冷えこんだんでしょうね。その寒暖の差に、太閤の弱った体がついていけなかった。彼の死によって、暴挙といわれていた朝鮮出兵が終息に向かう。410年前のことである。