環境サヨクのたわごと

 朝日新聞「私の視点」に環境カウンセラー岡田泰聿(やすのぶ)氏の「温暖化対策 自衛隊を聖域にするな」と題した投稿が載っていた。
 この人の主張をまとめるとこうなる。
自衛隊が06年度に排出したC02は357万トンだ。3年前と比べてほとんど変わらず、削減努力した形跡がうかがえない。自衛隊も燃料の節約をしろ。軍事を聖域にするのはおかしい」
 まぁサヨク系環境原理主義者が言いそうなことですな。
 でもね、06年度といえば、能登半島地震が起きて、自衛隊は緊急出動をしている。輪島市で活躍する陸自の車両を住民たちは頼もしく見送ったものだ。空自だって活躍した。住民救援のために大型ヘリコプターが能登の空を飛びまわった。それでも03年度と変わらないなら結構なことじゃないの。逆に言えば、自衛隊の防災出動は被災地の住民の命がかかっている。燃料の節約などしている場合ではない。
 でもね、岡田氏が喚くように、CO2の削減をしなければ地球が滅亡する(笑)というならば、いい方法がありまっせ。現在、海自では16隻のディーゼル潜水艦が稼動している。これを原子力潜水艦にすれば一気にCO2削減になり、併せて潜航時間が長くなるので日本に敵対する国に対して抑止効果も大きくなるが、いかがかな。
 衆議院議長の江の傭兵が、皇室、首相しか使ったことのない政府専用機を広島で会議をするために使うんだとさ。媚中派が偉くなったものだ。政府専用機を飛ばすときには事前にテスト飛行をして、当日も安全を考えて、もう一機を伴走飛行させなければならない。河野議長の虚栄だけのための燃料代も空自持ちなのだが、これも軍事利用として十把一絡げにして断じるのだろうか。
 文中にも社民党の名前が出てくるが、最近、勢いのないサヨクは環境問題の中に入りこみ姿を変えて動き始めている。
 岡田氏は温暖化対策のために防衛装備を制約し、いずれは装備縮小していきたいらしい。このため5月からオンライン署名サイトで大々的に賛同者を募った。昨日現在で131件の署名があったそうだから、日本国民の反応は薄い。
 根本的なことを言おう。アメリカ農務省のS・イゾ教授は「大気中のCO2濃度を350ppmから650ppmに上げると、研究対象とした475種の植物の平均成長率が50%以上増加することがわかった」と言っている。ミシガン州立大学のS・ヴィットヴァー教授によれば、「CO2濃度を2倍にすると植物の成長は52%促進される」と言っている。(『環境活動家のウソ八百』洋泉社新書より)
 CO2は悪魔の物質ではなく、天然の肥料なのだ。それでいいのだ。