草々な午前中

 日曜日の午前9時から11時まで、近くの公園でボランティア清掃があって参加しましたがな。
 集まったメンバーを見渡せば、ほとんどが高齢の方々ばかり。歩くのもままならないようなおじいさんや、腰の曲がったおばあさんもいる。「こんなよれよれ部隊で大丈夫かいな」と心配になってしまった。
 リーダーは集まったメンバーに役割分担をする。2台ある草刈機はリーダーと60代後半の壮健なオジさんが担当だ。鎌部隊は数人のおばあさんたちだ。よれよれのおじいさんは月型ホー
http://www.asaka-ind.co.jp/tools/deadstock/weedscraping_01.html
を杖がわりにしてようやく立っている。
 ワシャはその他大勢のじいちゃんばあちゃんと一緒に草むしり担当になったので、素手で雑草の引っこ抜きに励んだ。
 植栽の草いきれの中で孤軍奮闘していると、ミミズはぞろぞろ出てくるし、枯葉の裏側にはナメクジがこびりつき、ダンゴ虫は走り回り、蜂はブンブンと六月蜂六月蜂(うるさいうるさい)。いやー、久しぶりに生き物たちを身近に感じたわい。

 考えてみれば草むしりなんて、ここ何十年もまともにやった記憶がない。下手をすると小学校以来かなぁ?30分も素手で草取りに励んだら、だんだん握力がなくなってきた。ヘロヘロになっているワシャを尻目に、じいちゃんばあちゃんは着実に実績を積み重ねていき、雑草はどんどん山になっていく。凄い。
 草刈機を操る2人は、さながらマシンガンを持つターミネーターのように頼もしい。2人が進むところ、立ちの高い草がバッサバッサと薙ぎ倒されていく。鎌部隊のばあちゃんたちもリズミカルだ。サクサクと地面に張り付いている雑草を鎌の先で起こして刈っていく。よれよれじいさんは月型ホーを器用に使ってグランド部分の草をこそげ取っていく。その技はジャッキー・チェン酔拳を見るようだ。名人と言っていい。
 ここでは営業の鬼(笑)と言われたワシャも、ただの足手まといだった。それでもね、じいちゃんばあちゃんはワシャを邪魔にするわけでもなく、ワシャの取り残した雑草をキレイに摘んでいってくれる。
 20人ほどで2時間かけて公園をピッカピッカにした。作業が終わった後に飲んだ麦茶のおいしいことといったらありゃしない。疲れたけど充実した2時間じゃった。