情けない話 その1

 昨日、面白いというか、情けない話を聞いた。
 小学校の二十代後半の男性教員が学校に来なくなってしまった。原因はクラスに番長(笑)と呼ばれる悪ガキ(小学6年生)がいて、こいつが登校してくると、まず体育器具室に行き、金属バットを持って教室にやってくる。そのバットを使って教員や児童を脅すので、体育教師の担任が果敢にもチビッコ番長(笑)に注意をしたのだそうだ。
「き・き・きみ……教室に金属バットを持ってくるのはどうかなぁ?」
 その注意に激怒したチビッコ番長(笑)がその担任をどついてしまった。これに怖れをなして登校拒否になってしまったんだとさ。
「金属バットで担任を殴ったのか?」
とワシャが尋ねると、話をしてくれた父兄は暗い表情で首を横に振った。
「まさか、警棒とか角材で殴りつけたのか?」
 そう、ワシャがたたみ掛けると、父兄は掌で自分の頬をはたいて笑った。
「ハリピンタン?!」
 ワシャは腰を抜かしてしまった。小学生の小さな薄い手でビンタを食らった体育教師が登校拒否になるって何か間違ってないかい。
 そのクソガキの父親がヤンキーなバカ親らしいのだが、それにしてもあまりにも情けない教師と言わざるを得ない。ここまで教員の質が低下しているとは……想像だにしなかった。公立の学校教育というものがここまで地に落ちている。
 ワシャは、国の根幹は教育だと思っている。それがこれほど劣化していようとは思いもよらなかった。
(具体的な対処方法は下に!)