百の議論より「もののけ姫」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000921-san-pol
 政府が主導する「地球温暖化問題に関する懇談会」が温室効果ガス削減のための排出量取引に異論を唱えた。そりゃそうだろう。アル・ゴアを始めとする環境原理主義者に踊らされて、意味のない金をロシアや東欧にばら撒くことはない。地球温暖化すればシベリアは永久凍土から解放されて沃野になる。その経済効果は計り知れない。反対に日本が金を貰ってもいいくらいだ。
 トヨタ自動車の奥田さんや東京電力新日鐵の社長あたりがずらりと並んでいる。これはどう見ても企業の論理が優先される有識者会議でしょう。だから、あんまり期待はしていないけれど、それでも排出量取引に異議を唱えたことは評価してもいい。ロシアあたりに漁夫の利を得させることはないんじゃ。そんな金があるなら、日本国内だけでエネルギーが賄えるようにするための、新エネルギー開発に投資するべきだ。
 洞爺湖サミットでいい顔をしたい福ちゃんに、お歴々が苦言を呈したというところだろう。
 環境問題は、今、流動している。軽躁に動いてはならない。データを集め懐疑論者の発言にも耳を傾けて、じっくりと状況を見極めるときだ。すぐに辞めるような政治家の面子を守るために国民を犠牲にしてはならない。