集団発狂(続き)

(上から読んでね)
 その点、豊田市トヨタ自動車を巻き込めただけ現実味がある。「サクテイナブル・プラント構想」というCOS削減プランをトヨタ自動車のみで実施するというなら、その分は市民への負荷が軽減されるので可能性はあるだろう。しかし、トヨタ自動車豊田市になんの負担も求めずに大規模な太陽光発電プラントを建設するだろうか。眉に唾をつけて見守りたい。

 刈谷市はどうも県にのせられてしまったようだ。多分、担当者、市の幹部とも、CO2の60%削減(1990年対比)という目標がどれほど大変な数字なのかということを理解していないだろう。刈谷市は現在も人口増加をしている。人口増加は当然のことながらCO2排出量を増加させる。その増加分も吸収しての60%削減なのだ。どれだけの予算を投入して、市民にどれほどの不自由をかけるのだろうか。詳細な計画案を見るのが楽しみじゃわい。

 今や国、地方自治体ではCO2の排出は絶対悪、CO2の削減は絶対善となってはいないだろうか。福田首相の鳴らす太鼓に踊らされて、集団発狂してはいないか。地球温暖化はするのかしないのか、地球温暖化が進んでいるとしてその主要因がCO2なのかどうか、どれも確実な話ではないのだ。こんなお寒い状況で国民、住民を引きずって集団暴走を始めて大丈夫なのだろうか。

 東京工業大学丸山茂徳教授は「地球はこれから寒冷化する」と言っている。そういう人もいるのだ。もう少し冷静に事象を見るようにして、決して大政翼賛に陥ってはいけない。