集団発狂

 今朝の朝日新聞三河版に「環境モデル都市/豊田・刈谷・名古屋が応募/CO2 50〜80%減目標」という記事が踊った。詳細な内容は解らないが、紙面から読み取れる情報だけでは、どのCO2削減案も「画餅」としか言いようがない。
 名古屋市は2050年までに、市民一人当たりの年間CO2排出量を80%削減するという。
 ワシャはこの削減率を見て、腰を抜かした。名古屋市は「80%削減」と簡単に言うけれども、これは大変な数字だ。とくにその前段として「マイカーや家庭からの排出量が多いのが特徴」と言っている。つまり民生部門が多いと言っているわけで、それは取りも直さず市民に80%のCO2削減を強いるということに他ならない。
 これは単純に言えば、家庭生活でのエネルギー消費、つまり電気、ガス、灯油、ガソリン、水道などの使用を20%に抑えるということだ。そんなこと、今、あなたの生活で考えられますか。
 少なくともワシャの家では、現在のエネルギーの20%で生活するのは不可能だ。
 ある試算によれば、20万人の輩出するCO2を30%削減するために年間30億円の新たな財源確保が必要となるという。名古屋の人口は220万人だから、単純に積み上げれば、年間330億円、10年で3300億円の環境対策費が必要となる。名古屋市がどんなマジックを使うのか想像もつかないが、お手並みを拝見したい。
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