伏せろ!(続き)

(上から読んでね)
 ピットはホームを改札とは逆の方向に人波を掻き分けて逃走する。ドイツ兵はピストルを構えて一喝する。
「伏せろ!」
 一般の乗客たちはその命令にしたがってその場に伏せた。走っているのはピットのみである。銃声が轟き、銃弾に貫かれたピットは列車の下に倒れこむのだった。

 昨日、茨城県土浦で悲惨な事件が起きた。危地害がJRの駅構内で通行人をサバイバルナイフで次々と襲った。この時に警戒中の警察官が改札前で被害に遭っている。ニュースではこの警察官の負傷の程度は分からないが、少なくとも重体ではないようだ。だとしたらこの警察官はなぜ発砲しなかったんだろう。ピストルを構えて「伏せろ!」と一喝すればいい。そして逃走する金川という危地害を撃てばいいのだ。少なくともそうしていれば連絡通路で刺されたお二人の方と地上のエレベーター脇で襲われてお亡くなりになられた山上さんは助かっていた。
 なぜ警察官はそうしなかったんだろうか?この警察官を責めているのではない。負傷の程度がひどくアクションを起こせなかったのかもしれない。だがもし撃てなかった理由が、度重なるマスコミや人権屋が、警察が発砲するたびにクレームを垂れ流してきた結果だとしたら、山上さんを殺したのは半世紀にわたって人権を叫んできたボケどものせいである。狂犬は市民の安全を守る機関によって射殺されても仕方がないという世論が形成されない限り、第二第三の山上さんを助けることはできないかもしれない。