昨日、拓殖大学の森本敏さんが近くの商工会議所にやってきた。「今後の国際情勢と日本の課題」というテーマで1時間半ほど講演をされた。内容に目新しいものはなかった。アメリカ大統領の予備選挙、立候補表明が早いペースで動いていることや、ヒラリー・クリントン上院議員が民主党の候補では有利だが問題も多く抱えているということなど、情報通なら周知のことが多い。その分だけ解り易く、まぁ新聞とテレビしか情報ソースのない田舎の商工業者相手なら、この程度の開陳で充分でしょうね。
それでもアメリカ、ロシア、中国という大国の状況と、その狭間に陥っている日本の立場の分析はさすがに冷静な思考回路を持つ森本さんらしく、東アジア情勢がクリアに理解できた。
前回は名古屋で森本さんのお話を拝聴したのだが、
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20061029
そのときは国民保護計画がらみの講演会で、左巻きの方々も最前列に陣取っているような状況だった。だから森本さんの話もどこか中和されたような話だったが、昨日はオール保守のような有様だったので、森本さんもやり易そうでしたぞ。
講演は10分ほど伸びた。それだけ森本さんものっていたのだろう。最後に司会者が「せっかくの機会ですから質問のある方は挙手を願います」と言った。これに森本さんも「質問をしていただける。これはありがたい」と応えている。にも関わらず、司会者はそそくさと「それでは質問もないようですので閉会の挨拶を副会頭にお願いします」と流してしまった。お〜い、質問したいぞ〜。多分、東京に帰る新幹線の時間もあるんでしょうが、せっかく「朝まで生テレビ!」のレギュラーが来ているんだ。もう少し突っ込んだ話を聴きたいじゃないか。
最後のところで欲求不満が残ってしまったが、でも当世を代表する論客の話がタダで聴けたのはよかったのじゃ。