パタゴニア

 年の瀬もギリギリのところまで押し迫った今日此の頃、ワシャは本を読んでいる。昨日、地元の消防団が年末警戒をしていたので、午後10時くらいから陣中見舞に行った。結局、家に戻ったのは午前2時頃だった。
 それでも6時には起床して、書斎(物置とも言う)の掃除をしている。その合間をぬって風呂に入ったり、朝食をとったりしながら読書をしているのじゃ。
 椎名誠パタゴニア』(情報センター出版局)である。なんでこんな本を読んでいるかというと、たまたま昨日、古本屋に行ったと思ってください。本棚を物色していると「パタゴニア」という文字が目に入ったんですな。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20061225
 このところゾウガメの話題があったでしょ。だから、ゾウガメ→ダーウィンと連想が働いた。おまけに本のそでには椎名誠のプロフィールがあり、そこに《本書に記されたダーウィンの後を追うパタゴニアの旅をはじめ……》とあったので、ワシャの脳内では、ゾウガメ→ダーウィンパタゴニアと連結してしまった。それなら買っておこうということになった。
 しかし、よ〜く考えてみるとパタゴニアにはゾウガメはいない。ゾウガメがいるのはガラパゴスなんですね。「パ」と「ゴ」が重なっていること、どちらも五文字のカタカナというところで間違えちゃったんですな。やれやれ。
 まあそれでもこの年末年始どこにも行かれないので、『パタゴニア』でも読んで南アメリカ大陸の最南端に思いを馳せることにいたしやしょう。

 このパタゴニアという地名なんだけど、この命名は冒険家のマゼランの仕業だという。1520年、世界一周航海の途中にこの地方に上陸したマゼランは、獣皮をまとう原住民にポルトガル語のパタ(四足)とゴンをあわせて「四足人」というあだ名をつけた。そのパタゴンの住む地域ということで、語尾に地名接続辞の「イア」をつけてパタゴニアとなったのだそうだ。