恥を知れ!

 側溝の蓋をせっせと盗んでは、転売し金にしていた横浜市のクズが逮捕された。金のためならなんでもやるという賤しい連中がはびこっている。

 昨日、近くのショッピングセンターに買い物に出かけた。店内の通路で、若い娘が3人、キャピキャピ言いながらワシャのほうにやってくる。若いっちゅうことはいいものですな。すれ違おうとした時に、ワシャはえらいものを見てしまったのだ。その二十前後の娘たちは異様に股上の浅いジーンズを履いていた。その上、この寒空に腹まで出しているのじゃ。その中の一人が、ああっ!ななななんと、あわわわわ……これ以上は言えない。恐ろしいことに、そのジーンズの……ううう、やっぱり言えない。
 若い娘の癖に、恥を剃れ!
 間違えた、恥を知れ!だった。危ない危ない。

 先週、仕事の関わりで某市役所に行った。建設関連のフロアで打ち合わせをしていると、市営住宅の窓口で60歳くらいのオジさんと職員2人がすったもんだしている。打ち合わせに集中しなければならないので、断片的にしか話の内容を聞き取れなかったが、市営住宅への入居の順番についてのクレームで、そのオジさんの言っていることはほとんど言いがかりに近いものだった。オジさんは大きな声を出して文句を言っていたが、更に声を張り上げてこう言った。
「てめえらが、そんないい加減なことばっかり言うとるなら、訴えてやるぞ」
 この一言にフロア全体が静まり返った。それほどオジさんの一言にはインパクトがあった。
 オジさんにはそれが予想外だったらしく周囲を見まわし、そして猫なで声で職員にこう尋ねた。
「で、どこへ訴えればいいの?」
 ドッシャー!!
 ワシャは本当にこけた。回りを見れば、あちこちでこけている人が少なくとも3人はいましたぞ。

 このオジさん、恥を知ったのか、その後、そそくさと窓口から退散してしまった。めでたしめでたし。