公務員というより犯罪者

 夕べ、公務員の友人と近所の居酒屋で酒を酌んだ。小奇麗な店で女将が和服ってぇところも高得点でゲスな。生牡蠣が美味しかったですぞ。
 という話はさておき、友人が嘆いていた。
友人「あの奈良の事件たまらないよね」
ワシャ「放火事件か?小林薫の事件か?」
友人「奈良市職員の長期病欠事件だよ」
ワシャ「ふむふむ」
友人「あの事件の影響で病欠が悪みたいな風潮が広がっているよね」
ワシャ「あるある」
友人「でもね、あの奈良市のヤクザを公務員として考えるのは問題だと思う」
ワシャ「ふう〜ん」
友人「5年間もろくすっぽ出勤せずに、それでいて外車で市役所に乗りつけて嫁さんのやっている建築会社の営業活動をするなんて芸当は普通の公務員にはできないよ」
ワシャ「女将さ〜ん、芋おかわり」
友人「犯罪者がたまたま公務員に化けていたんだと思うんだ」
ワシャ「あれ?オバケもあるの……女将さん、それもちょうだい」
友人「今、うちの役所でも病気の職員が存在するが、みんな本当に体調を崩している。やっぱり末端の行政というのはストレスが強いんだ。精神的にまいってしまって潰れていくんだ」
ワシャ「大変だね」
友人「本当の病欠とこういった犯罪者の行為を混同されたくないんだよ」
ワシャ「そうだね。本当の病気は仕方ないよね。でもさ甘えはよくないと思うよ」
友人「うん、俺たち自身も襟を正していかなければとは思っている。京都や奈良や大阪のように不合理な圧力に屈しないようにがんばろうと思っている」
ワシャ「そう気張るなって、鬱になるよ。ご高説は承りましたよ。ささ、飲もう飲もう」
 てな具合に夜は更けてゆくのでありました。めでたしめでたし。