シュレッダー騒動

シュレッダーの事故で、指を挟んだ、切断した、とマスコミが喧しい。ケガをしたお子さんたちはかわいそうなことをした。もっと大人がしっかりしなければ小さな子どもたちの悲劇は繰り返されるだろう。
 今回の騒ぎで一つ気になることがある。どの社も大騒ぎで投入口を狭めているが、本当にそれでいいのか。本来、業務用であるべき機器が一般家庭に入りこんでいるというのは製造した会社の責任なんだろうか。売った販売店には間違いはなかったのか。機器を購入した人には瑕疵はなかったのだろうか。一概にメーカーだけの責任に帰結させていいのだろうか。
 疑問文が5つも続いてしまった。でも疑問だらけだから仕様がない。まずシュレッダーというものは危険なものなんだという認識が購入者にあっただろうか。子どもが自由に出入りできる部屋にシュレッダーを置いていて平然としている。その神経のほうがメーカーの意識よりも心配だ。子どもたちがケガをした保護者たちは包丁をむき出して居間に置いておくだろうか。そんなことはしないよね。子どもがキッチンの包丁のあるところでごそごそしていれば「駄目よ!」と注意をするんでしょ。だったら刃物であるシュレッダーの近くに子どもをはべらせておくなんていう危険なことをよく許していたものだ。シュレッダーが刃物じゃないなんて思っていたら、それは完全に認識不足というものじゃ。
 事務には効率が必要である。時には大量に文書を処理せざるをえないこともあるだろう。不注意な親のせいで、シュレッダーを使う全ての人に不便を強いていいものだろうか、効率を捨ててしまっていいのだろうか。遅れ馳せながらそんなことを思ってしまった。