豇豆(ささげ)

 昨日のブログを書くのに、歳時記を繰っていて「豇豆飯(ささげめし)」という言葉に突き当たった。初秋の季語で、新豇豆をそのまま飯に炊き込んだり、小豆飯のように湯煮して炊いたり、豇豆を混ぜた茶飯など鄙びた味覚がこの時期に楽しめるのだそうだ。
 ワシャはブログを早朝に書くので、そのことが朝食の時まで頭にこびりついていて「豇豆飯、豇豆飯、豇豆飯……」と呪文のように唱えていたら、夕飯にはさすがに「豇豆飯」は出てこなかったが、それでも多少は効果があったのだろう、「豇豆の油炒め」がちゃぶ台に乗っていた。季節を肴にして酒をいただく、左党にはたまりませんなぁ。

 白波のロックをチビリチビリやりながらテレビを眺めていると、NHKの「英語でしゃべらナイト夏SP!京都ヘ行こう!」という番組がやっていた。くだらない民放のバラエティよりも百倍面白そうだったのでついつい見てしまった(決して釈由美子が出ていたからではない)。
 それにしても釈に随行したアナウンサー、あれは何なんだ。「しゃべらナイト」の担当アナウンサーらしいが、その顔、体型からコメディアンかと思いましたぞ。中途半端に派手なシャツを着て、油で顔をてからせて釈の回りをうろうろするんじゃない。この松本和也アナといい堀尾正明アナといい、NHKにはこんな寸足らずの肥満児アナウンサーしかいないのかと思われてしまいますぞ。ゴールデンならせめてTBSの安住くらいを出してこいよ。
 松本アナ、釈たちと京文化を知るために祇園あたりに繰り出した。どこぞの料亭で芸妓1、舞妓1、地方1のオーソドックス10万円コースである。その上、隣には釈由美子が座っているのですぞ。そんな状況でこの男、「酒が飲めません」ときたもんだ。「帰れ!」
 芸妓と「金毘羅舟舟」というお座敷ゲームをやって、このアナ負けおった。罰ゲームはもちろんお酒を一杯飲み干すことだ。こいつ、それができない。その罰ゲームをこともあろうに釈に押しつけた。だったら端から祇園などに出掛けるんじゃない。小太りの太眉毛の顔を見ながら飲んでいたらすっかり酔いが覚めてしもうたわい。
 エースを出せよ、NHK。

 酔いが覚めてしまったので、仕方なくビールを飲むことにした。肴は枝豆である。この枝豆も秋の季語だった。
「枝豆や三寸飛んで口に入る」子規
「枝豆が六寸飛んで膝小僧」ワルシャワ