一昨日の午前中、イベントの準備をしていて腰に軽い痛みが走った。「まずいな」と思っていたら、案の定、午後から痛みが拡大し動くのもままならない。仕事を終えて急ぎ家に戻り、低周波治療器を患部に装着し電気を流したのだが、思ったようには回復しなかった。
翌朝(昨日)、状況が変わらなかったので行き付けの整形外科に赴く。
医院には午前9時に着いた。診療待合室には数人の患者がいるだけだ。これなら20分も待たされることはないだろう。
まもなく名前を呼ばれ、診療室に入った。常連なので医者の見立ても早い。
「今回はあまりひどくないですね。また湿布を出しておきます。電気治療をやっていってください」
ワシャは治療部位の記載されたカルテを受け取ると、医院の2階にあるリハビリセンターに向かった。
ここは混んでいた。3人掛けのベンチ椅子5脚は常連のオババ様たちで埋まっているではないか。そのオババ様たちが一斉にくっちゃべっているので、その姦しさといったら尋常ではない。その中に割って入る勇気がなかったので、隅に並べられた座り心地の悪い丸椅子に腰掛けたのだった。雑誌を広げたがおババ様たちの騒音の中で活字など追えるものではない。仕方がないので雑誌をラックに戻して目を閉じるのだった。クーラーもほどよく効いているし、夕べは腰が気になって熟睡していなかったので壁にもたれて寝入ってしまった。気がつけばオババ様たちはすっかりいなくなっており、時計は午前11時になっている。がらがらのリハビリ室で一人悠々と治療を受けた。お蔭で腰の痛みも治まり、午後から出勤したのだった。めでたしめでたし。