日本三大七夕

「日本三大七夕」の三都市を知っていますか?

 答えは、宮城県仙台市、神奈川県平塚市、そして愛知県安城市の三祭でした。仙台と平塚は頷けますよね。しかし「安城市」ってなんなんだ?全国的に七夕祭を開催しているところは沢山あるし、愛知県内だって一宮市の七夕は安城市よりも有名だぞ。というような意見もあるでしょう。しかし、残念ながら「日本三大七夕」を名乗っていいのは、仙台、平塚、安城だけなのです。
 それは何故か?
 実は昭和53年に開催された「日本商工会議所創立百周年記念全国郷土祭」で安城市はちゃっかりと仙台、平塚に並べて竹飾りを出展してしまったんですな。その3箇所しか七夕飾りを出していないから、そりゃぁ「三大」でしょ。だから日本商工会議所のお墨付きを安城は持っているのです。こんなもの先に言ったもん勝ちですからね。
 
 その日本三大七夕(笑)が8月4日、5日、6日の3日間、JR安城駅周辺市街地で開催された。今年で53回目になるのだが、ものすごい人出だった。主催者の発表は未だ出ていないが、3日間で120万人はいっただろう。とくに土曜日の人出は尋常ではなかった。メインの通りは身動きが取れない鮨詰めの状態になった。年々飾りは貧相になっていっており、仙台、平塚には遠く及ばない状態になっているというのに、人だけは「これでもか!」というほど集まってくる。

 だいたいどこのお祭りでも「ガキ」と「露天商」と「ダンスパフォーマンス」が巾を利かすようになってくると末期と言っていいだろう。笹飾りなどそっちのけで、生臭いガキが街頭にあふれ、露天商がびっしりと軒を連ね、暴走族のような格好をしたダンスチームが絶叫しながら我が物顔で通りを練り歩くのを見るにつけ、安城の七夕もそろそろ終わりだな、と思ってしまった。