何をしているのか(その1)

 土曜日、「安城コロナ」に映画を観に行ったわけだが、1日の時間を有効に使いたかったので朝一番の8時50分上映を目指して出かけたのである。
「いやー、朝早いから道も空いているし快適だわい」と思っていたら、何のことはない「安城コロナ」の立体駐車場にはすでに多くの車が停められている。1,2階はほぼ満車だ。ワシャが到着したのは8時30分頃だから、皆さん、早いっすね。
 駐車をしてシネマワールドに向かって歩いて行くと建物に沿って長い行列ができている。ざっとだが200人くらいが気だるそうにたむろしているのだ。
「ゲゲッ!『明日の記憶』を観るためにこんな行列が……」
 違っていた。この行列はパチンココロナの開店待ちの人たちだった。それにしても凄い執念だ。先頭に並んでいるオジさんなんか新聞紙を敷いて寝ているではないか。あんたいつからそこにいるんだ。それも上下ジャージ姿、裸足に草履履というラフな恰好で……起きたまんま着替えもせずにそこに寝そべっているんじゃないでしょうね。ある意味、勇気がある。残念ながらワシャにはできない芸当だ。でもざっと全体を見回してみるとそのオジさんと同じジャージファッションは多い。男も女もである。パチンコをやる人たちの流行なんだろうか。
 そんな暇人(パチンコだろうと映画だろうとどっちも暇人なんだけどね)を横目で見ながら、シネマワールドの建物に入るとさすがにそこにはジャージに草履といったラフな恰好の人はいなかった。ちょっとホッとした。
(下へ続きます)