春日井市選挙管理委員会が市議補選の被選挙数を告示後に「1」から「3」に訂正した問題が喧しい。これにともない「被選挙数が1だったので立候補を断念した。こんな市議選は無効だ」というようなクレームが50件も押し寄せているという。暇人クレーマーたちが苦情をいれるから、選挙管理委員会はパニックになっていることでしょう。ご愁傷さまです。
春日井市規模の自治体の場合、選挙管理委員会の職員は少なく見積もっても担当から部長まで6〜7人はいるだろう。中には杜撰な職員もいるだろうが、組織というのはそれを補うためのものであり、どうして被選挙数間違いなどという根本的なところがスルーしてしまったんだろうか。4月の異動で素人ばかりになっていたのかもしれない?とりあえず「喝!」だな。
共産党春日井市議団は「被選挙数3で行われていれば立候補した市民もいたことは想像でき、立候補する機会を奪われた」として選挙のやり直しを申し入れるのだそうだ。ご苦労様です。
でもね、本来、「政治家となって市政をよくするんだ」という志を持つ者が、定数3なら立候補するけど、1ならヤンピするというのはいかがなものだろうか。そんな日和見の候補者なんか端からいらねーよ。しかし共産党にしてみれば、定数3なら組織を動員して1議席を確保することも可能だったわけだよね。そりゃあ黙っていられないのも仕方がないか。
それにしても担当者は大きなストレスを抱えていることだろう。ことに選挙管理委員会などというところは自治体の中でも「糞」がつくほど真面目な職員が配属されるところだからね。担当者が心身症にならないことを祈ろう。
もともと「公職選挙法」の条文が読みにくいことは定評がある。例えば判例なんかは大正時代のものを未だに使っているという恐ろしく旧態とした法律でもある。だからといってミスは許されないが、しかし施行令、通達、判例などもろもろでがんじがらめにした運用も見直さないとレベルの低い自治体では今後もミスが起きまくると予言しておきましょう。