オール電化

 電力会社が血眼になって家庭内で用いるすべてのエネルギーを電化しようとしている。犬猫みたいに名前だけしかない芸能人の「小雪」が「そういう時代でしょ」とかほざいてCMをやっているあれですわい。
 でもさ、大雪のために新潟県で全県規模の大停電が起きた。停電が起きるとオール電化の家はまったくなす術を失ってしまう。極寒の中、暖房器具は一切使用不可となる。
 災害を念頭に置いた場合、ものごとを単純化するというのは非常に危険である。例えば避難路を考えてみなさいよ。建物から外へ逃げ出すのに1箇所しか出口がないとこれはとても危険ですね。その出口が開かなくなってしまえばあなたは家屋内に閉じ込められてしまう。だから避難路は何通りもつくっておく。同じことが暖房機器にも言える。電気のコタツがあり、石油ストーブがあり、ガスヒーターがある、ついでに七輪や火鉢などがあれば災害がどういう状況になっても対応が可能だ。
 1か0かではなく、いろいろと取り揃えておくというスタンスがあってもいいじゃないか。
 前々から電力会社が鳴り物入りで推し進めている「オール電化」がやっぱり愚かなことだということがよ〜くわかったのじゃ。