年の瀬もおしせまって、ついに年賀状を書く時期に突入した。
ワシャは昔から年賀状に疑問を抱きながら毎年毎年出しつづけてきた。なんで暮れの内から「あけましておめでとうございます」と認めなければいけないのか。いつも疑問だった。「あけてないじゃん」本来なら明けて元旦に初日の出を拝んで、そののちに座敷に落ちついて、旧年中にお世話になった方々に思いを馳せながら一筆認める、というのが正しき姿ではないのだろうか。
日本では1899年から年賀郵便が取り扱われはじめた。それ以降、戦時中は時局の緊迫化に伴って激減したのだが、戦後、再び再開され今年の正月は全国を22億通の年賀状が飛び交ったというからたまげたねぇ。というワシャでも150通ほど出しているから郵政公社に貢献している。正月三が日だけで1,100億円の儲けかよ。こりゃぁ笑いが止まらんのう。
それにしても今回の宛名書きは手間をくった。全国のあちこちで合併をしているものだから住所が変わっておっていちいちネットで検索をしなければならなかった。一応、年賀の挨拶という形式的な文書だから住所や郵便番号を間違えると相手様に失礼だからね。結局、7桁の数字も県名市町村名町字名番地まできちんと書く。郵便番号を導入して楽になったのは郵政公社だけなのだ。
そうそう年賀はがきの4等お年玉切手シートだが、それまで1シート4枚だったのが、昭和47年に3枚になって昭和52年には2枚にしおった。ついでに切手サイズも小さくしたものだから、切手としての魅力は随分と下がってしまった。
ワシャの年賀状は70%が仕事がらみの義理状である。とりあえず出しておけば角がたたない、程度の代物だ。はっきりいってこんな初便りは意味がないと思っている。早く隠居して、詰まらぬ仕事のしがらみを捨てて、青空に揚がった凧を見上げながら、塀越しに聞こえる羽根突きの音を楽しみながら、本当に賀状を送りたい方宛てにゆっくりと認めたいものじゃわい。
え、最近は正月に凧を揚げられる広い場所なんかないって?
えええっ!羽根突きをやっている子どもなんかいないってか・・・昭和は遠くなりにけり。(悲)