怒り3連発

【つくばのドラッグストア】
 つくば市で夕方、大きなドラッグストアに立ち寄った。夜、関係者と食事をすることになっている。そこで酒も出るので、あらかじめ「ウコンエキスドリンク」を買っておきたかったからである。
 通常はドラッグストア入口の脇にオープンの冷蔵ケースがあって、そこにドリンク剤や液体胃腸薬とともに並んでいる。が、ない。
 レジのおね―さんに「『ウコンの力』ありませんか?」と尋ねると「わからない」ということで、白衣を着たにいちゃんに再度きいてみた。
「ありますよ」ということで、案内されたのはケース入りのドリンク剤が並ぶ棚の一角だった。確かにそこに「ウコンの力」はあった。あったが6本セット売りのものだった。さすがに酒を飲むといっても一晩に6本もいらない。
「一本だけでいいんですが・・・」と遠慮がちに申し出たのだが、白衣のにいちゃんの答えは「NO!」だった。東京でも大阪でも名古屋でも、もちろん三河の国でも「ウコンの力」はばら売りしている。6本単位でしか売れないというドラッグストアは始めてだった。
【電車のおばさん】
 大垣行きのJR快速に乗っていた。運よく2人掛けの通路側の席が空いていたのでそこに座って毎度の如く車内読書に勤しんでいた。集中すると前傾になって読む癖がある。大府辺りで腰に負担がかかってきたので姿勢を変えようと起きあがったのだが、ワシャの横の肘掛にお尻を乗せている五十がらみのおばさんが、そこから腕を伸ばしてワシャの背もたれを掴んでいるらしい。ちょうどワシャの頭を押える格好だ。おばさんのケツはシート内にはみ出て容赦無くワシャの肘を圧迫してくるし、頭にはおばさんの肘が当たっている。せき払いしても仲間との会話に夢中になっているおばさんは気がつかない、というか知らんぷりだった。
【歩道のおじさん】
 歩道を歩いていたら突然車がワシャの視界に入ってきた。と思ったら歩道いっぱいに車を停めてしまうではないか。ガラスをコンコンと叩いて「歩道上は駐停車禁止でしょう」と抗議した。おじさんは車内で何度も点頭している。待ち合わせの時間が迫っているので車の脇をすりぬけて先を急ぐのだった。