高杉晋作

 ちょいと高杉晋作のことが調べたくなった。そこでまずネットの古本屋で関連書を探す。とりあえず『歴史群像シリーズ「高杉晋作」』は押えておこう。中公新書の『高杉晋作』、岩波新書の『高杉晋作奇兵隊』、池宮彰一郎の『高杉晋作』もあったので買っておく。
 そしてどうしても目を通しておきたい文献として新人物往来社の『高杉晋作全集』全2巻があった。ネットの古本屋でみると5万円の値がついている。これはとても買えない。気まぐれで5万円はちときついですぞ。
 では図書館で借りようということで、わが町の図書館に連絡をしたのだが、残念なことに『高杉晋作全集』は置いてなかった。しかたないわな、小さな図書館だから。でも知り合いの司書が言った。
「相互貸し出しの制度があるので他の図書館を当たってみましょう」
 そ、それ、お願いします。
「あ、県図書館と田原市の図書館にありますね」
 さすが愛知県じゃのう。田原は渡辺崋山の関連で幕末の資料が豊富なんでしょうね。
「どっちかを借りておきますか」
 よろしくお願いします。で、読めるまでにどのくらい次間がかかるんでしょうか。
「そうですね、だいたい2週間といったところですかね」
 ドッシャー!(←ワシャが倒れた音)
 2週間って、あなた、愛知県図書館か田原市図書館でしょ。そんなに時間が経過したら、ワシャの好奇心が萎えてしまいまっせ。どっちにしても県内でしょ、目と鼻の先ではないですか。江戸時代の話ではないんですぞ。
 リクエストカードを相手先にFAXして、相手先は郵政公社でもクロネコでも使って送るだけではないか(もちろん送料は利用者負担でいい)。翌日にはその本が利用者の手に届くと思うのだが・・・
「まどろっこしいので買ってしまえ」と踏ん切りをつけるのには5万円はちょっと高過ぎる晋作だったのじゃ。