午後読書

 文藝春秋を買ってきた。まんず日垣隆の「新書一点賭け」を読む。ううむ、今回は羽生名人の「決断力」か。早速、買わなければいけない。お薦めのレファ本「日本俗語大辞典」はすでに書棚にある。ほっとした。
 同じ書評コーナーに外務省のラスプーチンと言われた佐藤優の書評がある。取り上げた1冊は兵本達吉の「日本共産党の戦後秘史」だった。その書評の中でワシャを捉えた一文がこれだ。
《コルバチョフ元ソ連大統領の側近が述べた「幻想を追っかけて生きる一生というものは、人間がこの世で受ける最も厳しい罰だ」という言葉に触発されて、著者は戦後日本共産党史を再検討する中で自分探しの旅を始める。》
日本共産党」には興味はなかったが、「幻想を追っかけて生きる一生というものは、人間がこの世で受ける最も厳しい罰だ」という言葉が気になったので、ついこの本を購入してしまった。この言葉、文脈から解釈すれば、「幻想」は「共産主義」ということなのだが、普通の人間に置き換えれば「叶わぬ夢」ということになろうか。
 沢木耕太郎の著書「若き実力者たち」の中で39歳当時の唐十郎を取り上げた一文がある。ここで沢木は唐十郎のことを「凶暴な飛蝗(とびいなご)」に喩える。幻想を追っかけてきた若者が地獄のようなどさ回りを経て、トノサマバッタから飛蝗に変身したというのである。爾来、唐十郎の人生に揺らぎはない。
 昨日の「真相報道バンキシャ!」で、阪神電鉄株を買い占めている村上世彰の高校時代の作文を紹介していた。「なんとなく結婚をして、子どもをつくって、家族を養っていくことが幸福だ、というような詰まらない人生をおくりたくない」というような内容だった。
 ありゃりゃりゃりゃ・・・ワシャの人生ってホント詰まらない人生だったのね〜。飛蝗にもなれないし、未だに幻想を追っているのかもしれないしね。
 ユッキィ吉田さんのブログに呉智英談話が載っている。
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=166794&log=20050424
 ワシャはスクラップにもなれなかった「たーけ」だったのか!とほほ・・・

 で、何が言いたかったかというと、昨日は「文藝春秋11月号」、「集中力」、「日本共産党の戦後秘史」、「若き実力者」を読んだということなんですね。だからどうしたという話なんですけど・・・